増える【車中死】浸水した車内からの脱出!ドアは開かない?窓は割れない?

私は、溺れて死にたくありません。

 

いつだったか読んだ本に、一番つらい死に方は溺死と書いていました。

 

言われるまでもなく、溺死はつらいだろうと想像できます。

 

息を止めてみれば、簡単にその苦しさを体験できますもんね。(比べ物にならない苦しさやろけど・・)

 

ちなみにその本に書いていた、二番目につらい死に方は焼死でした。(・・いややな)

 


 

最近耳にする様になった「車中死」

 

普段の生活圏であっという間に水害に巻き込まれてしまうので被害に遭ってしまう方が多くいます。

 

誰にでも起こり得ることなので、しっかり備えるべきですが、なかなか自分に置き換えては考えられないかもしれません。

 

しかし、家族という群れを引っ張るあなたにはその責任があります。

 

同乗の家族をまもるために、

 

危険を認識する力をつける事と、本当に必要な道具は買い揃えて、その時に備えておくことです。

 

溺れ死ぬのは絶対にいやです。

 

車の中で、しかもそのへんの街中でなんて。

 

車中死とは

 

溺死

 

執筆時点で新聞各社等が車中死として報じているのは、豪雨、洪水、津波といった災害等で車内に浸水。

 

そのまま車から出られなくなり溺れてしまう、車内での溺死のこととして報道されている。

 

スーパー台風や豪雨での車中死が増えたことで、広く使われる様になった言葉なので車中死とは溺死という認識になるのは当然。

 

だが、車内で亡くなることが車中死であるなら、次の様な事柄も含まれるのか?

 

熱中症

 

パチンコ店の駐車場に乳幼児を残し、親がパチンコに興じている間に高温状態の車内で熱中症になり亡くなる。

 

少し前によく聞いた事件です。

 

本当に痛ましい事件で、腹立たしい事件です。

 

熱中症ももちろん心配ですが、そもそも子供をおいていくって、悪い奴に連れていかれたらどうするんなよ!

 

と思わずにいられません。

 

これも車内で亡くなってしまうので車中死に分類されるのかもしれない。

 

[余談]私が通う病院でのことですが、ワンちゃんだけが乗っており、無人の車を何度か見たことがある。ります。

 

病院なんてすごい待たされるのに。

 

大丈夫かな?息苦しくないかな?連れて行かれないかな?と考えてしまいます。

 

マメに様子を見にきたりはしてるんでしょうが、見てる方が不安になります。

 

エコノミークラス症候群

 

最大震度7を記録した熊本地震の報道でエコノミークラス症候群を知った方も多いと思います。

 

地震で自宅が倒壊したり、使用できなくなってしまった方達が車中泊で過ごす事で発症してしまう。

 

避難所でも発生したが、車内の環境の方がリスクは高い。

 

こちらは車内で亡くなるとは限らないが、車中死と言っても違和感はない様に思う。

 

なぜ脱出できない

 

ドアが開かない

 

車が水没していくと、車の外側からの水圧でドアは重く、開きづらくなります。

 

水深30cm程だと、ドアが水に浸かっているのはほんの少しなので、問題なく開けられます。

 

水深が上がり、ドアが浸かる面積が増えていくと、どんどん開きづらくなっていきます。

 

実験動画をJAFが作っているので、こちらがわかりやすいです。↓

 

https://youtu.be/DPtQq_NzyZE

 

水没途中と完全に水没後とで、ドアの開き具合を比べています。

 

検証結果を表にしています。

 

 

水深60cmまで浸かると、ドアを開けるには通常の5倍程の力が必要になる様です。

 

窓が開かない・割れない

 

ドアが開かないなら窓は?

 

覚悟を決めて水没前に開けておかないと、電動のパワーウィンドウは開かなくなります。

 

スイッチ操作ができないなら叩き割って出ればいいのですが、窓ガラスは強化ガラスなので簡単には割れません。

 

どうすれば割れるのか?

 

こちらもJAFが検証しています。すぐ下に動画のリンクを貼ります。

 

この動画で窓を割るために使っている物はこちら↓

 

  1. ヘッドレスト
  2. 小銭を入れたビニール袋
  3. スマートフォン
  4. ビニール傘
  5. 車のキー
  6. 脱出用ハンマー(ポンチタイプ)
  7. 脱出用ハンマー(金槌タイプ)
  8. 脱出用ハンマー(小型ポンチタイプ)

 

以上の8点。

 

わりとどれも割れてしまいそうに思えますが・・・

 

https://youtu.be/T4XFFR1LvBs

 

全然、割れないです。

 

窓ガラスってけっこう頑丈にできてますね。

 

しかし、専用の物はさすがです。速攻で割れてましたね。

 

これは備えておく必要がありそうです。

 

 

ポンチタイプとハンマータイプ

 

表にも書いてあるポンチタイプというハンマーですがこれは、先端を窓ガラスに押し付けると、なかのヘッドが飛び出し簡単にガラスが割れます。

 

電池で動く物ではないので、安心して備えておけます。

 

対して金槌タイプは多少なりとも振りかぶる動きが必要です。

 

シートベルトカッター

 

脱出専用のハンマーには、シートベルトを切断するためのカッターも装備されている物が多いです。

 

どうせならこの機能も付いている物を備えたいですね。

 


 

早めの避難と徒歩

 

ここまで浸水した車からの脱出方法を話してきましたが、やはり大切なのは危険な状況に追い込まれないということです。

 

台風や大雨の情報、地震が起きたあと等、早めに情報を取得して、避難することで命にかかわる様な状況を回避してください。

 

また、内閣府津波等、災害時の避難には徒歩での避難を推奨しています。

 

最後に

 

子供の頃の記憶なので、多分40年近く前だと思いますが・・

 

「火曜サスペンス」かな?親がみてるのを一緒になってよくみてたんで。

 

途中は全然覚えてないんですが、ラストで女性が、海?の中で踊りながら窒息死する。

 

というシーンがありまして、(意味は全然わからないのですが)その苦しさを想像してしまい、なんか怖かったのをまだ覚えています。

 

そんな幼児体験のせいか、溺死はイヤやなって本気で思います。

 

じゃあ他の死に方はいいのかって言われると、そんなわけがなく、ぽっくり逝く以外は全て拒否なのですが・・

 

そんなわけで、皆さまもどうか「車中死」=溺死は回避して下さい。

 

最後の最後ですが、車内に絶対に必要な脱出用ハンマーをご紹介させていただきます。

 

家族をまもるために必要な物です。

 

車内で絶望している家族なんて想像したくもないですよね。

 

脱出用ハンマー紹介

 

まゆげの防災日記がおすすめする脱出用ハンマーの選定条件は

 

  • 振りかぶる必要がないポンチタイプ
  • シートベルトカッター付き
  • 緊急用の物とわかりやすい赤
  • 手頃な値段

 

以上を条件に選びました。

 

紹介動画もあるのでご覧下さい。↓

 

https://youtu.be/I4smw5L2SYg

 

参考にして下さい。↓