地震発生時の行動~自分の命は自分がまもる~
地震が発生したら家族の為にしてあげられることは非常に限定的です。
家族それぞれに、自分の命は自分でまもってもらわなければなりません。
その為には、まずあなたが情報収集し、家族に有益な情報を与えてください。
震度と揺れの感じ方
震度別の詳しい情報は気象庁のホームページで紹介していますのでそちらをご覧ください。
震度4
熟睡中だったが目覚めた。
何もできず、初めて体験する揺れをただ感じていた。
窓のほうを見るとバチバチ!と閃光が放たれていた。
揺れが収まり外を確認したところ電線が激しく揺れていた。
自室の壁にひびが入った。
震度5弱
東日本大震災時、神奈川県での経験です。
すぐに子供に覆いかぶさり 「大丈夫」 と声をかけるので精一杯。
壁に飾っていた写真が落ちた。
食器棚から食器が数点落ちて割れた。
しばらくして外を見ると、空き地に避難している家族がいた。
震度5強~震度7
起震車での経験です。
強い揺れになると何かにつかまっていないと立っていられない。
動き回るのは控えたほうがいいと感じた。
屋内にいるとき
自宅で地震が起こった場合 家具の転倒リスクの低い安全な空間があればすぐにその場所に逃げ込んでください。
すでに激しい揺れで移動が困難な場合は、机の下に潜り込む等して命をまもってください。
最優先するべきは頭をまもる行動
近くにある雑誌やクッション等、すぐに手に取れるものを頭に当て、落下物の直撃を防いでください。
もしも直撃をくらって気絶でもしようものなら、簡単に排除できるはずの危険であっても対処できず、それが生死を分けることにもなりかねません
最も危険な場所
主婦が多くの時間を過ごすキッチンこそが、近くに火があり食器棚があり頭上にも棚がある、家庭の中で最も危険な場所です。
火を止めるのも大切な行動ですが、まずは身をまもる行動をとってください。
安全な場所があれば、こんな危険な場所からはすぐに離れてしまうことが一番だと思います。
が、揺れが激しく自由に動けないときはやはり、近くの物を利用して命をまもる行動をとってください。
トイレの中で揺れた場合
昔は「地震が来たらトイレに逃げろ」と言われていたようですが、それはトイレの造りが現在とは違い、4本の柱で囲まれていたので崩れにくいという理由からそういわれていたようですが、現在のトイレは壁で仕切られているので特にトイレが頑丈というわけでもないようです。
トイレで揺れを感じたら閉じ込めを回避するため、ドアの解放だけはやっておきましょう。
商業施設等で地震が発生した場合
突然震度7の揺れが襲ってきて・・・ [震度7] 立っていることができず、這わないと動くことができない。揺れに翻弄され動くこともできず飛ばされることもある。
こんな状況では誰か他の人が自分の為に何かをしてくれるとは到底思えません。
警備員さんや、お店の従業員さんでも自分の命をまもる本能的な行動で精一杯です。
周りが他人ばかりの外出先では、他人の手は一切借りずに自分の命をまもれなければいけません。
エレベーターの中で揺れを感じたら
全ての階のボタンを押し、最初に止まった階ですぐに降りてください。
ただ、同乗している人の中にはあなたの行動を理解できず、反発する人がいるかもしれません。
その人はエレベーターが動いているうちに目的のフロアについてしまいたいと思っていたりするかもしれませんが、正しいのはあなたです。
自信を持って同乗の皆さんも救ってあげてください。
屋外にいるとき
車の運転中に地震が発生した場合
ハザードランプを点灯してゆっくりと左側に停車し、揺れが収まるまで車内で待機してください。
車は駐車場、広場等に駐車することで緊急車両の通行がスムーズになります。
車から離れるときは鍵をつけたままにしてください。
大地震が発生した場合の交通規制
大地震が発生した場合緊急車両の円滑な通行を確保するために交通規制する、緊急交通路が予め設定されています。
お住まいの地域の情報を確認しておくことで混乱を回避してください。
外出先
街中では
ブロック塀の倒壊に注意が必要です。 上の「震度と揺れの感じ方」にもある通り震度5強からブロック塀の倒壊が始まります。
記憶に新しい平成30年6月の大阪北部地震では小学4年生の女児が犠牲になりました。
意識しないとただの壁と認識してしまうので、普段から危険個所を確認しながら通行することで、とっさの判断を求められたときに役立ちます。
海岸、港等の海のそばでは
海にいるときは数分で津波が到達することがあります。
迷っている暇はありません。 すぐに避難を開始してください。
筆者は魚釣りが好きなので海にはよくいきますが、釣り場から近い高台は調べてあります。
大切な釣り具も心配ですが、命には替わりません。避難が第一です。
地震発生時の行動まとめ
地震発生時に行うべき行動は、テレビからの情報や読む本等により様々です。
ただ最低限、頭部の保護だけはしておいていただきたいです。
頭は少しぶつかっただけで、意識がなくなってしまいます。
そうなるとその後は完全に他の誰かに見つけてもらうしかなくなるので命を落とす危険が高まります。
※このように書きはしましたが前述の通り、実際に揺れの中で行動を起こすのは非常に困難なので、日頃からあらゆる状況を想定し行動をイメージすることが必要です。
まずは情報を得てその情報が有益なものなのか判断し、そして有益な情報を御家族の皆さんと共有してください。
そうすることで、家族それぞれに自分の命を自分でまもる力がつきます。
関連記事↓