感染症との闘い〜水害の苦悩
ただでさえ大変な時なのに、病気になんてなってられないですよね。
感染症の種類と対策について知っておいて下さい。
感染症の種類
破傷風
片付けの際の切り傷や、擦り傷から菌が体内に入り、破傷風を発症する可能性があります。
小さな傷にもご注意ください。
破傷風の初期症状
- 開口障害
- 構音障害(正しい発音ができない)
- 嚥下障害 等です。
東日本大震災でも10件の発症が確認された。
内、詳細が確認された7件については、全ての患者が集中治療室で治療を受けた。
非常に恐ろしい病気です。
[voice icon="https://kazokubousai.com/wp-content/uploads/2019/09/a26b453b-a176-48ab-bc94-d8cd91233784-6131-0000071b2019ea07.jpg" name="やぶき" type="l"]子供の頃テレビでみて、めちゃくちゃ怖かった破傷風の映画を紹介します。[/voice]
「震える舌」というタイトルで昭和55年の映画です。アマゾンプライムで無料で見れますよ。
私は当時テレビでみたので、てっきりドラマだと思っていましたが映画でした。
40半ばになった今でも覚えている、本当に印象的な映画です。
破傷風を恐ろしい病気だと認識するに充分な映画なので、ご家族にも見せてあげて病気の恐ろしさを教えてあげてください。
レジオネラ症
温泉等、公衆浴場で集団感染するニュースをたまに見るので知っている名前ですね。
土壌や河川水等に生息する菌ですが自然環境下の数はそれほど多くありません。
発症原因は人工的なモノ。
- お風呂
- 加湿器
- 噴水
- 滝 等
水害を受けると、自然環境下の菌に加え、不衛生な環境で増殖した菌も大量に流されてきます。
菌を含んだ泥等が土埃となり空中を舞い、それを吸い込み感染する。
レジオネラ症も死亡例のある恐ろしい病気です。
レプトスピラ症
あまり聞き慣れない病気ですが、人獣共通感染症です。
ドブネズミ等の腎臓に保菌されていて、尿と一緒に排泄される。
その尿に汚染された水や土壌、又はその尿と直接接触することで感染する。
水害時は注意が必要で、台風や洪水の後で集団感染の報告もあります。
初期症状は
- 38〜40℃の発熱
- 頭痛
- 腓腹筋(ふくらはぎ)の筋痛
おかしいなと思ったら早めに病院に行って下さい。
重症型で適切な処置がされない時の致死率は20〜30%となるようです。
感染症を防ぐ〜ボランティアの方も気をつけて
津波や洪水、豪雨等で浸水被害を受けてしまうと、まずは汚水や泥を掻き出したり、使えなくなってしまった家財を撤去することになります。
ボランティアの方々の協力なしでは、辛すぎます。
作業する方に注意していただくこと。
まずは身支度
- 長袖、長ズボン
- 厚手の手袋
- マスク
- ゴーグル
- ヘルメット
- 安全靴等、丈夫な靴
- 釘踏み抜き防止用、中敷き
肌の露出を避け、怪我を防ぐ。
作業中は暑くなると思いますが、いわゆる鼻マスクとか、あごマスクはダメですよ。
疲れを感じたら休みましょう。
夏場の作業は熱中症にも気をつけてください。
避難所での集団感染
いうまでもなく、たくさんの人間が集まり、生活しなければならないので、感染症を防ぐのは難しい。
うがい、手洗いやマスクをする等、普通の対策をとる以外ないとは思いますが、基本的な事をしっかりと行って、病気を広げないことが大切です。
最後に
直近では台風被害により、関東、東北地方で河川の氾濫が相次ぎ、大きな被害となりました。
作業には感染症への警戒が必要です。
なかなか先の見えない、日々の生活だけで精神的にも疲労困憊だと思います。
しかし身体だけは元気でいないと、精神もますます参ってしまうので、予防に努め、また体調がおかしいと感じたら、早めに病院に行って下さい。